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ボン

ピアノイントロでこの曲は始まった。

パパン

続いてドラム。

ブーン

そしてベースが入る。

そしてギターが続いて入る。
私は空ピッキングをしながらワウペダルを踏む。


ギター「…」


?!

音が出ない。

私はすぐさまパッチケーブルやギターのボリューム、アダプターやアンプの電源を確認した。


ギター「…」


うんともすんとも言わない。

軽いパニックになった。

この先2度とすることはない最後の演奏を、こんなトラブルで終わりにさせたくはない。私は焦った。


「シャドウ(裏声)」


オーディエンスも異変に気づいた。
元代表やら金髪銀行マンが原因を探すが、状況は良くならない。


ギター「…」


もうダメだ。終わった。
そんな考えが頭に浮かんだときだった。






「MC削ってもう一回最初からやろう」





声は後ろから聞こえた。



救われた。

私の頭の中を駆け巡っていた思考はすうっと消え、我に帰った。

どうしていいかわからなくなっていた両サイドの幸薄いベースとキーボや毛量おばけのボーカルも、落ち着きを取り戻し、ステージ上の張り詰めていた空気が緩んだのである。


私は感動した。これ程の決断を出来る人などいるだろうか。いや決断を出来るのはそもそも人ではない。



神だ。


ブッダでもアッラーでもキリストでもいい。

彼は人ならざる者だったのである。


神様は何事もなかったかのように、また演奏を始めた。

そんな神様の右脇腹にはRの文字が刻まれていた。
本当に感謝しています 2016/02/25(木) 23:22
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